2009年08月02日 [長年日記] この日を編集
_ [book]手に職。
図書館で借りた本
9784480687944
東京在住の様々な職人へのインタビュー。何かを極めた、何かを極めようとしている人の言葉は読んでいてすがすがしい
しかし、新書であるが故に、インタビューが全体的にさらっとしたものになってしまったのが残念。内容自体はすごくよかったんだけど
この本の中に眼鏡職人が2人出てくるのだけど、その2人の顧客として野球の野村監督の名前があったのが驚き。眼鏡にこだわりがある人なのね
自分は野球にそもそも興味がないので、野村監督も名前と顔くらいしか知らないし、彼の人となりは知らないのだけど
自分にスタイルを持ち、こだわりにあったものをオーダーし身に付ける人のことを「おしゃれな人」というならば、監督はおしゃれな人になるのだろう (現実におしゃれな人かどうかまでは分からない)
著者の森まゆみさんは「谷中・根津・千駄木」のもと発行人だけど、東京に住んでいた頃は谷根千からそう遠くないところにいたのに、一度もそのあたりに行ったことがない。今思うと惜しいことをした
2009年08月04日 [長年日記] この日を編集
_ [book]《御礼》シゴタノ!読書塾Vol.4で新井賞をいただきました!!
先日書いたやめる力〜自分でない自分になろうとすることはとてもしんどいことであるで、シゴタノ!読書塾Vol.4にエントリし、新井賞をいただきました!!
「エントリすること」が最大の目的で、受賞できるとは夢にも思っていなかったので、非常に驚きましたが、とてもうれしいです
書評に限らず、映画でも芝居でもいいのですが、わたしは「感想をまとめる」のが非常に苦手です。読んだ本に関するエントリにしても、ほんの数行のメモでしかないのに毎回何をどう書けばいいのかかなり逡巡する
「やめる力」にしても書くのにかなり時間がかかってしまい、書き終えたのが締め切り前日。エントリしたところで目的は果たしたので、読書塾のことはすっかり頭から抜け落ちていました (すみません)。そしてtwitterのフォローを見て受賞を知ったと。でも受賞は本当にうれしかったです
また読書塾に挑戦してみたいと思います。今回はありがとうございました
2009年08月10日 [長年日記] この日を編集
_ [book]ぼくたちは何だかすべて忘れてしまうね
かなり前に購入した本
4582832121
「好きなまんが家は誰か」と問われて名前を挙げるのが、川原泉・松本大洋・岡崎京子の3人。川原泉は25年ほど、松本大洋と岡崎京子も20年近く読んでいる。とは言っても、3人ともそこまで熱心に読んでいるわけではない。川原泉は以前は単行本はすべて買っていたけど、今はそれほどでもない。松本大洋、岡崎京子も同じような感じ
でもそれでも、「好きなまんが家は誰か」と聞かれれば、迷わずこの3人の名前を挙げるし、好きな作品をあげるときも、3人の作品のどれかを必ずあげる
岡崎京子について
岡崎京子作品で一番最初に読んだのは「pink」だったと思う
4838701071
以前大学の倫理学の教授を囲んだ読書会で、彼女の「ヘルタースケルター」を取り上げたことがある
4396762976
正直言って受けは良くなかった。それ自体は「そうかもしれないな」という感じだったので、それほどショックでもなかった
で、読書会の中で教授に「なんで岡崎京子が好きなの」と聞かれて、自分はうまく答えられなかった。ただ、「彼女の作品の痛々しさから目が離せない」というようなことを答えた記憶がある
作品そのものから立ち上る痛々しさだけでなく、作中の言葉が時々ぐっさり刺さってくることがあって、それで岡崎京子が気になるのかもしれない
この「ぼくたちは何だかすべて忘れてしまうね」でも、ぐさっとくる言葉がいくつかあり、それもあって一気に読んでしまった
2009年08月13日 [長年日記] この日を編集
_ [うまいもの]モクモク直営農場レストラン
伊賀の里モクモク手づくりファームが経営するレストラン
このレストランは、いつ通ってもものすごい行列ができている。混んでいるときは2時間待ちも覚悟とか
今回は10時頃名駅到着→レストラン直行→名前を書く(この時点で自分たちの前に10組ほど名前が)→書店で時間つぶす→11時前に店に戻る、という流れで、開店と同時に入店することができました。11時前には、50組くらい名前が並んでいたよ
料理はどれもおいしくて、こんなに食べたことないというくらい食べてしまった。8割野菜であそこまで満腹になるとは思わなかった
料理だけでなく、お茶もご飯もおいしかったのがポイント高
帰りがけにパンと葉付きミニキャロットを購入。にんじんの葉はうちのうさぎが大好きなので
行列はいやだが、また行きたいわ
2009年08月14日 [長年日記] この日を編集
_ http://www.offenausschanksysteme.ch/temps/louis-vuitton-traveling-bags-2586903.html [貧民夜想會 旧館(2009-08-14) http://www.offenausschanksysteme.ch/t..]
_ http://www.unserrheintal.ch/best-price-on-louis-vuitton-handbags-11855091.html [貧民夜想會 旧館(2009-08-14) http://www.unserrheintal.ch/best-pric..]
_ http://www.kosmetische-medizin-thun.ch/temps/a-(1071)-1761097.html [貧民夜想會 旧館(2009-08-14) http://www.kosmetische-medizin-thun.c..]
2009年08月15日 [長年日記] この日を編集
_ [book]笑われ力
図書館で借りた本
9784591106136
「笑われ」るという言葉を聞くと多少警戒する。それは自分自身に「笑われる」ことに対するいやな思い出がいくつかあるから
ここで言う「笑われ力」とは
より良い人間関係を築くため、自然な「笑み」を生み出す力が『笑われ力』です。『笑われ力』の目的は、「笑わせる」ことでもなければ「笑われる」だけでもありません。素の自分をさらけ出し、「笑われる」ことの先にある「心地よい人間関係」こそが目的です。
というものであり、そういう「笑われ」なら、と思って読んでみた
「『笑われ力』のきほん」という章があって、そこでは基本ステップとして
- 「ダメな自分」を見つける
- 「笑える部分」を特定する
- 自分で笑い飛ばしてみる
- 笑顔で他人に話してみる
- 「心地良い笑い」が生まれる
とある。一番の肝は「自分で笑い飛ば」せるかどうか、だろうな。これができないと、「笑われ力」を身につけるどころか、いろいろなことが前に進めることができなくなる気がする
振り返ってみると、特に今年に入ってから読んだ自己啓発系の本は、テーマや主張はともかく、この「自分を見つめる」「自分を肯定する」という感じのものが多い気がする。
この本には「ビジネスシーンの『笑われ力』ミニ検定」っていうのがあるんだけど、これが結構難しい。この手の検定 (大人力検定? DSのはやったことがない) はどれも難しいよね
2009年08月25日 [長年日記] この日を編集
_ [book]与えられたエネルギーをどう燃焼させるか〜かもめのジョナサン
9784102159019
定番中の定番とも言える本ですが、実は初めて読みました。
わたしはこの本を「自分の人生に与えられたエネルギーをどう燃焼させるか」について論じられた物語として読みました。同じ量のエネルギーであっても、ただいたずらに散逸させるか、効率よく利用するかで、得られる結果は大きく違ってきます。群れのほとんどのカモメが、食べることにエネルギーを散逸させる中、与えられたエネルギーを飛ぶことに向かって集中して利用し、非常な高みにたどり着けたのがジョナサンなのだと思う。
この本にはジョナサン以外のかもめもたくさん出てくるけど、飛ぶことを追求し続けるジョナサンと、ただひたすら食べることのみに懸命になる「その他大勢」のかもめとの間にどんな差があるかというと、
実は
すべてのカモメにとって、重要なのは飛ぶことではなく、食べることだった。だが、この風変わりなカモメ、ジョナサン・リヴィングストンにとって重要なのは、食べることよりも飛ぶことそれ自体だったのだ。その他のどんなことよりも、彼は飛ぶことが好きだった。
ということであり、
生きることの意味や、生活のもっと高い目的を発見してそれを行う、そのようなカモメこそもっとも責任感の強いカモメじゃありませんか? 千年もの間、われわれは魚の頭を追いかけ回して暮らしてきた。しかし、いまやわれわれは生きる目的を持つにいたったのです。学ぶこと、はっけんすること、そして自由になることがそれだ!
ということだけなのではないか。
つまり、真実に「気がついたかどうか」なのではないかと思うのです。
ジョナサンは気がついたからこそ、自分に与えられたエネルギーを「飛ぶ」ことに向けて燃焼させ、誰もたどり着けないような高みに上がることができた。
確かにジョナサンは
ジョナサン。それはだな、つまりきみがおそらく百万羽に一羽という、めったにいない鳥だってことさ。
とあるように、ジョナサンは他のカモメが非常に長い時間をかけて学んでいくことを、非常な短時間で一度に学んでしまえるような能力があった。でも能力があったとしても、「気づき」がなければそれは活かされることはないわけです。
自分を振り返ってみるとどうだろう。
ジョナサンには
- 気づき
- 「飛ぶことがなにより好き」
- 軸
- 「自分は飛びたい、飛ぶことを極めたい」
- 行動
- 「飛ぶことを極めるため、練習に打ち込む」
- 持続
- 「周囲にどう思われようとも、飛ぶことを極めようとする」
がありました。
自分の場合はどうだろうか。
- 気づき
- 「自分がやりたいことを見定める」
- 軸
- 「これをやる、これを極めると決意する」
- 行動
- 「やりたいことを始める」
- 持続
- 「始めたことをずっと続ける」
となるだろうか。そうやって考えてみると、今の自分は「軸」が定まっていないのかもしれないと思った。軸が定まっていないと立っていても不安定だし、自分の領域を広げようとすると倒れるかもしれない。
ではその「自分の軸」はどうやって見つければいいのだろう。それにはいまの自分が何ができるか、何をやりたいかを見極めなければ。
そこで、「毎日手帳に『好きなこと』『やりたいこと』『嫌いなこと』『やりたくないこと』を書いていく」を始めました。
なぜ『嫌いなこと』『やりたくないこと』も書くことにしたかというと、これらを自分で確認していくことでも、『好きなこと』『やりたいこと』の逆方向から自分の軸にたどり着けるのではないか、と思ったので。
短い物語だしすぐに読めてしまうけど、自分自身を振り返るための強力なテキストです。不安になったり、迷ったときに、また読んでみようと思う。
2009年08月29日 [長年日記] この日を編集
_ [Lifehack]名古屋ライフハック研究会vol.4
今回は「ライフハック心理学」や「メンタルハックス」の佐々木正悟さんの講演がメインでした。しかし自分にとっては、初めてライトニングトークをすることにした (しかもマインドハックとは何の関係もないネタで) という、特別な会でした
佐々木さんの講演は、ライフハックと心理学は近い位置にあること、精神状態をどのような状態にするのがよいのか、など
佐々木さんの講演内容をまとめてみました[png](FreeMindを使用)
ここにまとめた内容は、自分が取ったノートから起こしたものであり、講演内容すべてを網羅したものではありません。また、あくまで自分が取ったノートがもとなので、内容の誤りがあるかもしれません
ここにまとめたほかに「『そう』状態とは?」というお話もあったのですが、ライトニングトークが近づいていて緊張してしまい、ノートもとれず話も聞こえず、という状態になっていたので割愛orz
さてライトニングトーク。当初参加者は20〜30人だろうと思っていたのに、実際には50人近くいてびびった。これまでにもプレゼンの機会はあったけれど、こんな人数の前でやるのは初めてだったので
なんとか予定したことは全部発表し (制限時間5分を10秒ほど超えてしまったけど)、途中で笑いもあがったので、初めてにしては上出来だったかな、と。でもやはりかなり緊張はしてしまい、懇親会で「緊張してたねぇ」といわれてしまいました
ライトニングトークは全部で7人、わたしは2番目だったのだけど、始まる前は緊張で、終了後は気が抜けたので、話を聞くので精一杯でノートをとれなかったorz しかし皆さんの発表は、硬派な人、ネタに走る人、いろいろいるけどどれも素晴らしい
そして懇親会。佐々木さんには「英語ハックス」にサインをいただきました
4534045131
そしてこの貧民夜想會も読んでくださっているとのことで、「もっと更新してくださいよ」とのお言葉をいただきました。最近更新さぼってます、すみません
しかしこの名古屋ライフハック研究会のすごいところは、懇親会で本の交換会があちこちで自然発生することだと思う。今回わたしは貸した本を回収し、借りた本を返し、新しい本を借りただけで、自分が提供することはなかったのだけど、やりとりされている本を見ているだけでも面白かった
最近は図書館で本を借りることがほとんどなんだけど、もっとしっかり本を読んで、人に紹介できるようになりたいものだ