2009年09月01日 [長年日記] この日を編集
_ [Lifehack]ライトニングトークで話したこと
先日の名古屋ライフハック研究会 Vol.4 で、初めてライトニングトークをしたのですが、その話です
研究会のテーマは「マインドハック」だったのだけれど、わたしはなんの関係もない話をしたのでした。テーマに沿わない内容を話したのはわたしだけだった
ライトニングトークにできそうなネタとしては、マインドハックに当てはまるものも考えたのだけど、自分自身で話せるようにまとめられなかったので次の機会に話すことにしました
話した中でマインドハックと言えそうなものというと、仕事中にムカッとしたときに、それを手っ取り早く鎮める方法として紹介した
適当な紙を用意する→ムカッとした人・ものの悪口を書く→シュレッダーにかける。「シュレッダーにかける」のがキモ
だろうか
ライトニングトーク終了後、そして懇親会で「なぜシュレッダーなのか」という質問を何人かからいただきました。シュレッダーにかける1番の理由は「悪口を他人 (特に悪口を書いた相手) に見られたくないから」次に「シュレッダーにかけることで、『この件はもう終わり』と言うことにする」さらに「嫌な相手に見えない一撃を加える」なのですね
ムカッとした気分の解消法としてよくあるのは「その人の悪口を言う」だと思いますが、悪口を言うってのは楽しいことではあるのだけど (だからこそ悪口大会は盛り上がるのではないか)、悪口を言っている相手に聞かれるかも、という危険があるし、傍から見て気分のいいものでもない。なので、紙に書いてシュレッダーにかけて自己完結するようにするわけです
まあ、あえて「本人がいる前で悪口を言う」
「悪口を書いた紙を本人の見えるところに置く」
という手法もあるのかもしれませんが
そのような手法をとった場合に起こることに関しては当方は一切責任を持ちません
初めてやったから、というのはあるのですが、あまりにグダグダになってしまったので、次回ライトニングトークをする機会があったら、少しはまともに話せるようになりたいです
2009年09月04日 [長年日記] この日を編集
_ [雑多]ジェネレーションギャップ
わたしはずっと、ほぼ同年代の人と仕事をしてきた。自分より年下でも、せいぜい5歳くらい。そのせいか、これまでジェネレーションギャップというものはあまり感じたことがない
しかし今の職場に来て、大学を卒業したばかりの人と仕事をするようになって、ジェネレーションギャップを感じるようになったよ
これは又聞きの話だけど、先日の昼休み。食堂のテレビに映っていた「笑っていいとも」に田原俊彦が出たときに、入社2年目の女子社員が「誰ですかこの人」と言ったとか
周囲の人 (ほとんどが40代) が「ジャニーズのたのきんの」と言ったら
「たのきんってなんですか」と言う答えが
マッチとトシちゃんとヨッちゃんのうち、マッチはかろうじて知っていたらしい
ヨッちゃんに関しては「浜崎あゆみの後ろでギター弾いてる人」と言ったら
「あー、あの人。あの人ジャニーズだったんですか」
と返ってきたそうな
わたしはその場にはいなかったんだが、初めて強烈なジェネレーションギャップを感じてしまったよ
2009年09月05日 [長年日記] この日を編集
_ [book]今からでも間に合う大人のための才能開花術
友人から借りた本
4789726061
「子供の頃の夢はなんだったか」と問われるのが、実は困る。夢の内容などもう覚えてないし、もしかしたら夢なんてそもそもなかったかもしれない
それはともかく、自分に変化を起こし、創造性を取り戻す方法として、この本は興味深く読んだ。実際に12週にわたるメソッドをやり遂げるのは難しいかもしれないけど、でもこの本を読んで自分のあり方に思いをはせる時間を持てたことはとてもよかったと思う
この本の中に「モーニング・ページ」というワークが出てくる。毎朝思いつくままに3ページ文章を書く、というものなんだけど、これはちょっとやってみたいと思った。しかしそのためには早起きしないと、という難関が。ただ、「モーニング・ページ」以外にも早起きしてやってみたいことがいくつかあるので、無理をしない範囲で生活パターンを変えていきたい
借りた本で、先日その友人にあったので本は返却したけど、これは自分で入手したい
2009年09月06日 [長年日記] この日を編集
_ [book]不幸になりたがる人たち—自虐指向と破滅願望
友人から借りた本
416660113X
この本の帯には「心の闇にはどんな魔物が棲んでいるのか?」と書いてある。わたしは、この「心の闇」という言葉が好きではない
正確に言うと、特に若年者による凶悪犯罪が起きたときに雑誌やTVでやたらと使われる「心の闇」という表現が好きではない
連呼される「心の闇」という言葉を聞くと
「心に闇のない奴なんているのか。まるでその犯人にだけ特別に『心の闇』があるような表現をするのはどうなのか」
と思ってしまう
それはさておき
この本に出てくる「不幸になりたがる人たち」は、確かに世間一般の感覚でいえば「おかしい」人たちであると思う。しかしだからといって、自分は「世の中にはおかしな人がいるもんだ」と片付けることはできなかった。自分は彼らのことを笑えないな、と思ったのも確か。そういう意味では読後感はよくない。何がしかの後味の悪さもあった。もちろんそれは、「この本を読まなければよかった」という類のものではない
読後感から連想したのが、大島弓子「ダイエット」
4049240947
「ダイエット」を最初に読んだのは20年ほど前だけど、「この作品を読んで笑える女の人がいたら尊敬する」と思った。その感覚は今でも変わらない
もちろん、「ダイエット」はフィクションだし、主人公と「不幸になりたがる人たち」が重なるわけでもない。そして「ダイエット」のラストは救いのあるものだったけど、この本は別に救いがあるわけでもない。重なる点は「この人たちを笑えない」という点だけだけなんだけど
…………………………
この本は友人から借りたのだけど、借りたときに友人が読みながら貼った付箋がついていた。それはそのままにして、自分は自分で付箋を貼りながら読むことにした
友人が貼った付箋は14枚、わたしが貼ったのは22枚。重なったのは3枚。「視点の違い」のようなものが付箋から見えてきた。自分で本を読んで付箋を貼っているだけだとこういう違いは見えてこないので、なかなか興味深い
わたしが貼った枚数が増えたのは、取り上げられている本の題名部分にも付箋を貼っているから、というのもあると思う
その重なった3枚のうち1枚は
…まあいずれにせよ、語彙が貧弱で表現能力が拙いことは不幸の中でもかなりグレードが高い筈である。
という部分。これを読んで思い出したのが、IT教育・識字教育とネットリテラシーやメディアリテラシー以前に、「プチ文盲」な人が多くないかという2つのエントリ
「表現する=自分から発する」ことと「文字から情報を取り込む=自分の中に取り入れる」ことは、方向としては逆ともいえるけど、でも根底ではつながっているのではないか
そして自分自身、表現するにしても文字から情報を取り込むにしても、うまくできないもどかしさを感じたり、それらがうまくできないことによって自分自身が不利益を被ったり、逆に人に迷惑をかけたこともあるので、こういうところは改善していかないといけない
あと、「奇人」について触れた部分で
画才のない岡本太郎、文才のない内田百けん (本文では正しい漢字) など何の奥行きもあるまい
と言う表現があった。ごもっとも。言いたいことは非常によくわかる
2009年09月12日 [長年日記] この日を編集
_ [うまいもの]ベターホーム毎日しょうが
いただきもの
わたしが冷え症だというのを聞いて、職場の人が1びん持ってきてくれた。ありがとうございます
一緒に食べ方メモもくれたのだけど、それを見ると紅茶や牛乳に入れるだけでなく、いろいろ料理にも使えるらしい。まず、紅茶に入れて飲んでみて、それからトーストした食パンに塗って試食
ジャムとはいえショウガなので辛いのかと思ったけど、甘みのあとにほのかな辛さがくる感じ。甘みもくどくない。パンにも紅茶にも合う
くれた人は牛乳に入れるとおいしいと言っていたけど、うちに牛乳がなかったのでまだ試していない。これもおいしそうだ
ありがとうございました。今度は自分で買います
2009年09月13日 [長年日記] この日を編集
_ [book]彼の人生を追体験する〜貼雑年譜
図書館で借りた本
4061952668
わたしは特に乱歩のファンというわけでもなく、作品も定番のものしか読んだことがない。そんなわたしでも、この貼雑年譜の存在を知ったとき、ぜひ読んでみたいと思い、手に取った
中島河太郎による前書きに
「貼雑年譜」は江戸川乱歩の自伝的資料を集成したもので、門外不出の労作であった。
とあり、続く乱歩自身の序 (昭和十六年四月初旬に書かれたもの) には
時局のため文筆生活が殆んど不可能となつたので暫く休養する事にした。その徒然にふとこの貼雑帖をへて置くことを思ひ立つた。
とある。この本はその貼雑帖のごく一部分のレプリカ
内容は自分史に始まり、転居の記録・乱歩が住んだ家の間取り図・名刺・新聞広告・手紙・絵・ラジオ出演した際の原稿などなど。ものすごいボリューム。大型ビジュアル本なのに、読むのに非常に時間がかかった。時間はかかったけど、かなり面白かった
まず思ったのが、実によく過去の事を記憶しているな、資料もよくこれだけ保存していたものだ、ということ。家の間取り図などは家族に聞いたのかもしれないけど、転居の記録など、何年何月から何年何月まで某区某町某番地、という具合。三重・名古屋・東京・守口などの手書きの地図上に、場所と住んだ順番が記録されている
特に目を引くのが新聞に載った作品の広告と、乱歩自身について書かれた記事類。広告は実に過激で、時におどろおどろしく、ついつい引き込まれてしまう
そしてこれを読むことで、大正から昭和初期のミステリの歴史そのものも見えてくる。わたしはミステリファンではないので名前の出てくる作家で知っている人は殆どいないけれど、知識がある人が読むとかなり興味深いのではないだろうか
…………………………
貼雑年譜の存在を知ったのは、この日記でも何度か出てきている「文人悪食」だった
4101419051
この本は内容そのものが非常に面白いだけでなく、この貼雑年譜のように、面白い本との出会いも作ってくれた。文庫としては多少高いが、でも読んで本当によかった
2009年09月15日 [長年日記] この日を編集
_ [book]《御礼》シゴタノ!読書塾 Vol.5で大橋賞をいただきました!!
先日書いた与えられたエネルギーをどう燃焼させるか〜かもめのジョナサンで、シゴタノ!読書塾 Vol.5にエントリし、大橋賞をいただきました。前回のシゴタノ!読書塾 Vol.4では新井賞をいただいたので、2回連続の受賞です
さすがに2回も受賞できるとは夢にも思っていなかったので、本当に驚いています。そして、本当にうれしいです
しかも、大橋さんからは
もちろん、個人ブログですから何を書いても自由。でも、せっかく貴重な時間を投じて書いているブログですから、少なくともその時間分のリターンを回収したいもの。そのためには、何よりもまず書いている本人にとって役に立つものである必要があります。つまり、書いている本人が書くことを通して何らかのカイゼンや行動変革を手に入れて欲しい。
そうなって初めて、読者にとっても価値のある(=読んだだけで終わらせたくない、と思わしめる)エントリーになると思うのです。
その意味では、今回「大橋賞」に選ばせていただいた「貧民夜想會」さんのエントリーはかっこうの見本といえます。
とのお褒めの言葉までいただいてしまいました。本当にありがとうございます
大橋さんをはじめ、シゴタノ!読書塾選考委員会の皆さん、ありがとうございました
残念ながらシゴタノ!読書塾は今回で休止とのことですが、再開された折には再び挑戦させていただきます
2009年09月23日 [長年日記] この日を編集
_ [book]それがそこに「ある」とはどういうことか〜流れとよどみ
図書館で借りた本
4782800150
シュレディンガーの哲学する猫で取り上げられていた本。大森荘蔵は名前は知っていたけど、著作を読んだのは初めて
大部分が朝日ジャーナルで連載されたものなので、文章も取り上げられる事象も日常に近いものになっていて、哲学書としては読みやすいと思う。ただ、一読してすっとわかるものではない。通勤電車で読んでいたこともあって、読了までに約1ヶ月かかった
印象的だったのが、ものを見ることについての論考。普段何気なく行われている「見る」という行為について、ものを見ているときにどういうことが起きているのかの論考が続く。それを読みながら、自分はカネゴンのようになった目を想像したり、脳の動きを想像したりで、なかなか面白かった。
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大森荘蔵の名前を知ったのは、坂本龍一がきっかけだった。坂本龍一が大森荘蔵との対談本を出していて(未読)、それで知った。こちらもいつか読んでみたい
4480090541
2009年09月27日 [長年日記] この日を編集
_ [雑多]佐久間レールパーク
飯田線に乗って行ってきました。佐久間レールパークはJRの駅に張り出された「もうすぐ閉園」のポスターを見て、初めて存在を知った。大人入場料が140円とはまた中途半端な、と思ったけど、駅の入場券代だったのね
予想以上に人がいて驚いた(飯田線の特急もめちゃくちゃ混んでいた)けど、懐かしい電車、初めて見る電車、いろいろ楽しかった。知人もきていたらしいのだけど、入れ違いになったようで残念
レールパークを見た後、付近をぶらぶら歩いて川の釣り人を見学したり、発電所を眺めたりして帰ってきた。もう少し時間があったら佐久間ダムまで行ってみたかったな
ちょっと暑かったけど、まさに遠足という感じで電車と自然を見られて楽しかった