2009年07月25日 この日を編集
_ [book]やめる力〜自分でない自分になろうとすることはとてもしんどいことである
9784806133728
著者は魔法の質問のマツダミヒロさん。「魔法の質問」は存在は知っていたけど、実際に読んだことはありませんでした。
・なぜこの本を手に取ったか
この本は書店に積まれているのを見かけて、衝動的に買ってしまいました。「やめる力」というタイトルと、帯にあった「もー無理すんのやめちゃえば?」というコピーを見て、ぱっと手に取ってしまった。
特に忙しいわけでも、大きな問題を抱えているわけでもないのに疲労がひどい、という日々を過ごしていて、なんとかその状態から抜け出す方法はないか、もしかしたら「やめる」ことにヒントがあるのではないかと思い、それを知りたくて読みました。
・どんな本か
54組の「やめる力」「はじめる力」で構成されています。3章構成で「理想の自分に近づくための『やめる力』」「人と上手にコミュニケーションを取るための『やめる力』」「自分を好きになるための『やめる力』」がそれぞれ18組。詩集のような感覚で、1時間もかからずに読めてしまいました。
普段わたしは通勤電車内で読書しているので、鞄の中にはそのとき読んでいる本しか入れないのですが、この本は読み終わっても鞄の中に入れて歩いています。時間があるときに手にとって、少しずつ何度も読み返してみたい、一度読んで「この本は役に立った」などと言って終わりにしてしまうのは惜しい気がしたし、この本に書かれていることを自分のものにし、少しでも実践できるようにしていくためには、何度か時間をかけて読み返していった方がいいと思ったから。
・この本は自分にとってどう役立ったか
この本が自分にとって役に立ったこと、それは「自分以外のものになろうとすることはしんどいことだ」「自分自身を保つことが大切なのだ」と認識できたことかもしれない。 プロローグで著者は
今までは、何かをプラスすれば成功する
という考えが多かったと思います。
知識を身につければ。
資格を取れば。
お金があれば。
これらは足し算の成功法です。
でも、いろいろなモノをプラスして
身につけていくことは
鎧を身につけていくようなもの。
と書いています。
わたしには、この「足し算の成功法」は、鎧を身につけるというより自分以外のものになろうとする行動のように思えたのです。
俗に言う「自分探し」の行動と、ここに書かれたことはよく似ているけど、自分探しは乱暴に言ってしまえば「自分でない自分になろうとする」ことにも思えるので。「知識を身に付け、資格を取り、『古い自分』を捨てて『新しい自分になろう』という。
そして、自分も無意識のうちに自分でない自分になろうとしていたのかもしれない。でも、結局自分は自分自身以外のものになれないし、当然無理も生じてくる。
だからこそ、「もー無理すんのやめちゃえば?」という言葉に自分が反応したのだと思う。
これまでは「無理してるでしょ」と言われたら「無理なんかしてない」と答えていたと思うけど、「無理をしている自分」を認識できたのはよかったと思う。
・この本を読んでどうしたか
とはいえ、著者が言うように、やめることは勇気がいる。続けることとやめることは、どちらも同じくらい難しい。
まず、やめることでは「『グチを言う』をやめる」、はじめることでは「『笑顔になる』をはじめる」のはじめの一歩「1日1回、鏡に向かって笑顔を作ってみよう」を始めてみました。
グチを言わないのはなかなか難しく、口にしてしまうこともあるけれど、だんだん減ってきています。これまでは嫌なことがあったら言葉にしてはき出さないとやってられない、と言うような考えだったんだけど、愚痴を言わなければ言わないで、結構他の方法で嫌なことは解消できることが分かってきました。
笑顔については、やはり疲れてぶすっとした顔よりは、笑顔でいた方がましだな、できるだけ笑顔でいられるようになろう、と感じています。
どっちも非常に当たり前のことで、今頃そんなことに気が付いたのかと言われそうだけど、でもそういう当たり前のことにちゃんと気がつけてよかった。
本当は「『過去にとらわれる』をやめ」たいんだけど、これは時間がかかりそうなので、徐々にできるようになればいいな。
Before...
_ sazanami [> 虹の父 さん ありがとうございます。賞をいただけるなんて夢にも思っていなかったので、とても驚いていますし、非常に..]
_ しんりん [お、虹の父さんに先を越されていますね! 受賞おめでとうございます。 「やめる」って難しいですよね。今日、会社で10紙..]
_ sazanami [> しんりん さん ありがとうございます。「続ける」ことも難しいですが「やめる」のは本当に難しいです。これから自分も..]