2008年07月15日 この日を編集
_ [book]愛は毒か 毒が愛か
日経ビジネスオンラインで紹介されていたもの
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自分の来し方行く末について、意味もなくうじうじと悩んでしまっているときに読んだせいもあってか、げらげら笑いながらも結構きっついな〜と思うところ多し
でも、そのきつさが嫌なものではなく、後味も悪くない。一言で言うと「柚子胡椒」のような本でした。読んでよかったと思う
そして、著者が好きだというスーザン=ソンタグも、機会があったら読んでみようと思います
読み終わって、自分が抱えている問題の核にあるのは「こうあるべき」という足枷に反発しつつ、結局そこにはまろうとして(とどまろうとして)生じる軋轢ではないか、と思った
そういう自分に足りないのは「業」と「タフさ」と「プライド」なのかも
話は変わって。この本でも取り上げられていた岡崎京子「ヘルタースケルター」について
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わたしもこの話が好きで、何度となく読み返しています。大学の倫理学の先生を囲んだ読書会でもネタ本として取り上げたことがあります
しかし、受けはよくなかった
まず上がってきた意見が「作者は登場キャラクターに愛がない」。りりこと吉川こずえの絵の描かれ方を見てそう思ったらしい
そのときはわたしも何をどういったらいいのかわからなくて黙っちゃったけど、もっとこの作品に限らず岡崎京子について熱く語ればよかった